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陶芸の英語

  • 執筆者の写真: Rina Nozawa
    Rina Nozawa
  • 2020年3月20日
  • 読了時間: 4分

本記事は以前のブログのもので、2020年3月に投稿しました。ちなみにブリュッセルでも陶芸を始めたので、その様子を後日投稿したいと思います。




約5年前、趣味で陶芸を始めました。東京都内の陶芸教室で、3年ほど手びねりを学びました。ロンドンに移ってからは時間のある時に、市内のスタジオに通って陶芸を続けています。今日は、陶芸で使う少し特殊な用語を日本語と英語の両方で紹介したいと思います。


まず何を作るにしても、まず土を練らなければなりません。土を練る行為を英語ではwedgingと言います。日本では土を柔らかくするあら練りの後に、空気を抜く「菊練り」がありますが、英語ではあら練りをただ単にwedging、菊練りはspiral wedgingと言います。イギリスのスタジオでは、あら練りを何度も繰り返し空気を抜こうとしている人ばかりで、菊練りをしている人は見かけたことがありません。。。イギリス式の陶芸や用語を勉強しようと通った短期コースの先生も、あら練りしか教えていませんでした。とても不思議。空気が入りにくい土を使っているのでしょうか。


さて土の準備をした後は、いよいよ成形の段階ですが、手びねりはhand-building、電動ろくろはthrowing、たたら作りはslab buildingと言います。手びねりでは、土の塊から広げていく玉作りと、紐を積み上げていく紐作りがあります。玉作りはpinching、紐作りはcoiling。


右利きの日本人なら、手びねりでも、電動ろくろでも、ろくろは右回転(時計回り)です。ところが、国外では左回転(逆時計回り)が主流です。ロンドンのスタジオのメンバーは、ろくろを時計回りで回転させて制作している右利きの私を見て、不思議に思っているに違いありません。


ろくろ成形の場合は、まず土殺しから始めますが、この作業を英語でconing up and downと言います。土を上げた時形が、コーンに似ているからでしょう。


そして成形を終えた後は削りの段階に入りますが、削りは英語でtrimmingと言います。削って形を整える作業ですから、trimmingってとてもしっくりきますね。器を削る時は底から始めますが、日本の陶芸教室では器を逆さにしてろくろに置く前に、「必ず内側の直径を確認してから高台の直径を決めるように」と言われたものです。ところが、短期集中のコースに通ったときは、「適当に高台を取れ」と言われて驚きました。ちなみに高台のことは、foot ringと言います。削りの際、器が中心からずれないように「止め土」で固定しますが、「止め土」という英語は特にないそうです。普通の土を使って固定している人がいたり、少し乾燥してきた土をjunk clayと呼んで使っている人がいたり、人それぞれです。


削りを終えて乾燥させた後は、素焼きですが、biscuit firingやbiscue firingと言います。素焼きに出す前に、好みで化粧掛けをする場合がありますが、化粧のことはslipと言います。


素焼きを終えると、いよいよ釉薬がけの段階に入りますが、釉薬はglaze、釉薬掛けはglazingです。どういうわけか、どこのスタジオも釉薬同士が混ざらないように、とても厳しいルールがあります。釉薬が混ざることをcontaminationと呼び、二重掛けをする場合は色の薄い釉薬からかけたり、別のボウルに取り分けてから作業したりするように指示されました。また、二重掛けをしてはいけない釉薬や、外側の装飾には使ってはいけない釉薬などもあります。釉薬の種類は多く、私が通っていた日本の教室には無かったマットな釉薬が多い印象を受けます。


ちなみに、ロンドンの陶芸教室やスタジオはどこも混んでいます。東京に比べると陶芸教室自体の数がかなり少なく、月謝は約2倍。私は自宅に比較的近いスタジオの空きを待ちつつ、別のスタジオで制作を続けていますが、空きがでるまでに少なくとも6ヶ月はかかるそうです。陶芸教室やスタジオに簡単に通えないというのは、驚きました。日本、特に東京には、たくさんの陶芸教室があります。これはやはり、日本では陶芸の文化が身近だからでしょうか。それとも、単にロンドンでは物件の家賃が高いため、陶芸教室を開くのが難しいからでしょうか。確実な理由はわからないのですが、とにかくロンドンでも陶芸教室のスペースが増え、月謝も下がればいいなと思っています。


































 
 
 

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